汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その27/建物内の温度上昇を抑制するために⑨断熱材と遮熱材の違い

断熱材は熱伝播遅行型熱吸収材であり、蓄熱材です。熱を吸収することで熱の伝わる時間を遅らせるのが、断熱材の持つ機能です。 断熱材を厚くする、断熱材の性能を上げるということは、蓄熱する量を増やすことで、熱の伝わる時間をより長く稼ぐということです…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その26/建物内の温度上昇を抑制するために⑧輻射熱の反射率

断熱材は輻射熱のほとんどを吸収します。 一方で、輻射熱に効果的、つまり輻射熱の反射率が高いのは、どんなものなのでしょうか。 表から、銀、金、アルミの輻射熱(放射熱)に対する反射率が極めて高いことが分かります。 ただし、銀と金は非常に高額なため、…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その25/建物内の温度上昇を抑制するために⑦断熱材と輻射熱

暑さの原因の多くは、上からくる大量の輻射熱ですので、断熱材と輻射熱の関係を見てみることにしましょう。 断熱材の素材だけでなく、断熱材の中に閉じ込めた空気やガスも電磁波を通します。 このことは、断熱材が熱移動において多くの割合を占める輻射熱の…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その24/建物内の温度上昇を抑制するために⑥断熱材の機能

暑さの多くは上からくる、その熱のほとんどが輻射熱となれば、暑さ対策において輻射熱への対応が重要であり、必要不可欠であるということとなります。 では、ほとんどの建物に熱対策として使用されてきた断熱材は、熱移動にどのような効果を発揮するのでしょ…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その23/建物内の温度上昇を抑制するために⑤上から下への熱移動

夏は水平面が大量の日射を受ける、暑さの原因の多くは上からきているということは、ご理解いただけたことと思います。 では、上から下に移動する熱における熱移動の3要素の割合はどうなっていたでしょうか。 上から下へ熱が移動する場合において、輻射熱(放…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その22/暑さ対策の勘違い③風通しを良くする

暑さ対策として、風通しの良い間取り、設計をというような話もよく耳にします。最近では、そういったことをパッシブというような言葉で表現することもあります。 しかし、最近は温暖化で気温が上昇し、冷房を使う機会が相当に増えています。 さて皆さん、冷…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その21/暑さ対策の勘違い②軒を深くする

よく、軒を長く出すと暑さ対策に効果的だといわれます。本当にそうなのでしょうか。 直達日射量のグラフでご覧いただいたように、南面が受ける日射量は多くありません。 一方で、東と西の太陽は角度が低くなりますので、軒を少しくらい長く出したところで、…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その20/暑さ対策の勘違い①西日が暑い

西日は暑いと感じますが、西日そのものが特に暑いというわけではないのです。 天気の良い日には、日の出の時間帯がその日の最低気温となります。 そこから東面、南面、水平面がたっぷりと直射を受けることで、建物内の温度が上昇したところに、東面と同じ量…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その19/建物内の温度上昇を抑制するために④夏至の直達日射量

では、東京の夏至の日に、建物のどの面が多くの直射日光を受けているのかを見てみましょう。 いかがでしょうか。圧倒的に水平面が受ける日射量が多いことが、お分かりいただけるでしょう。 つまり、暑さの原因の多くは、上からきています。 以外に感じるかも…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その18/建物内の温度上昇を抑制するために③暑さはどこから

暑い時期には、太陽の高度が高くなります。 東京の北緯35度地点を例に挙げますと、夏至の日における太陽の南中高度は78°、 冬至の日における太陽の南中高度は32°、実にその差は46°にも及びます。 そして、太陽高度は日照時間に大きく影響しており、…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その17/建物内の温度上昇を抑制するために②熱移動の3要素の割合

熱は3つの要素のいずれかで移動するわけですが、その3つの要素の割合はどうなっているのでしょうか。 現在では熱移動に関する研究が進み、熱移動に対して輻射によるものが75%程度を占めるということが明らかとなり、諸研究機関の統一見解となっています…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その16/建物内の温度上昇を抑制するために①熱移動の3要素(3原則)

対策のための第一歩、それは暑さの原因である熱に対して、きちんとした認識を持つことです。 熱のことを理解せずして、冷房頼みにしない暑さ対策は始まりません。 一般的に熱は高温部から低温部へ移動する性質を持っており、3つの要素によって移動します。 …

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その15/冷房の使用頻度軽減の必要性

汗をかけない体質の原因が乳幼児期の冷房となれば、乳幼児期の子育てにおいてどれだけ冷房の使用頻度を軽減出来るかにかかってきますね。 一方で気温は上昇していき、熱中症のリスクが高まります。 ではどうすればよいのでしょうか。それは、建物内の温度上…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その14/なぜ汗をかけなくなるのか

子どもたちが汗をかけない体質になることを防止するためには、その原因を把握することが第一歩です。 原因は何なのでしょうか、それはズバリ冷房です。 汗をかくための能動汗腺が発達するのは、生まれてから約3年間だけです。 生後3年間の子育てを冷房の効…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その13/子どもたちは2100年を経験する

長寿国である日本、最近では人生100年時代の到来ともいわれています。 これから生まれてくる子どもたちは、高い確率で2100年を経験することとなるのでしょう。 その時には、最高気温予想44℃という激暑の中で、低体温のお年寄りが過すこととなるかも…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その12/2100年最高気温予想

環境省が作成した2100年の最高気温予想です。 いかがでしょうか。 東京や名古屋の予想は44℃、凄まじい暑さですね。 沖縄と小笠原を除けば、軒並み40℃超えの激暑です。 こうなると、小笠原や那覇が避暑地になるのでしょうか。 このような将来予測を見…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その11/今後100年の気温変化

栃木県の今後の気温については、どうなのでしょうか。 宇都宮地方気象台によりますと、年平均気温で約3℃上昇すると予想されています。 そして、真夏日が約30日増え、真冬日が約40日減るということです。 一部重複する期間はありますが、過去100年と…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その10/過去100年の気温変化

汗をかけないことによって、からだの熱を放出しにくい、体温が低くなるなど、熱中症のリスクが大きくなることはご理解いただけたことと思います。 一方で、温暖化によって気温は上昇してきており、今後も上がることが予想されています。 いったいどの程度気…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その9/リスク【職種のミスマッチ】

汗をかけずに低体温症となり、熱中症になりやすい体質の方にとっては、汗をかく作業を伴う職種はミスマッチとなるのではないでしょうか。 この点からいうと、就職の際に職種選択の範囲が狭くなる、限られることとなるでしょう。 一方で、汗をあまりかかずに…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その8/リスク【免疫力②】

皆さんは「体温の盾」をご存じでしょうか。体温が、人の体内に浸入してきた病原体へのガード役を果たしていることを表している言葉です。 インフルエンザウイルスなどの病原体が浸入してくると発熱するのは、体温を上げることで病原体を撃退しようとする免疫…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その7/リスク【免疫力①】

免疫とは、体内で発生したガン細胞や、外から侵入してきた細菌やウイルスなどを監視し、そして撃退する自己防衛機能のことです。 免疫という機能が働かなくなってしまえば、すぐに何らかの病気にかかってしまいます。 健康にとって大切な免疫ですが、免疫力…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その6/リスク【冬の熱中症】

これまで、寒い時期に入浴に伴って起こる死亡事故については、家屋内の温度差によって心筋梗塞や脳卒中を起こし、死亡に至ると考えられてきました。そして、それはヒートショックと呼ばれてきたのです。 ところが最近になって、その死因はヒートショックでは…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その5/リスク【熱中症】②夏日程度の気温で

その結果、最近では気温が夏日以下、つまり25℃以下にもかかわらず、子どもたちが集団で熱中症にかかるという事態が、起こってきています。 これも、汗をかけない、かきにくい子どもたちが増えている影響ではないかと思います。 汗をかけないことで低体温に…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その4/リスク【熱中症】①汗をかくことの重要性

汗をかけない、或いはかきにくいと、どのようなリスクを抱えることとなるのでしょうか。 そのひとつが、熱中症にかかりやすくなるということです。 熱中症を予防するうえで、汗は大きな役割を果たしてくれます。 なぜならば、汗が蒸発するときに身体から多く…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その3/入浴温度の変化

先日、42℃以上の高温での入浴は減少傾向にあり、若い世代ではぬるめの入浴が多いという記事が掲載されていました。 このことも体温が低下してきていることの影響といえるのでないでしょうか。 体温が下がれば、快適、心地よいと感じる湯温も下がるでしょう…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その2/体温の低下

汗をかけない、或いはかきにくい人は、汗腺の機能が低下することによって体温が低くなり、平熱が低体温症と呼ばれる領域になりやすいといわれています。 低体温症とは、体温が35℃台になる状態のことをいいます。 汗をかけない、或いはかきにくい人が増えて…

汗をかけない体質を防止するために(乳幼児期の子育てでとても大切なこと)その1/汗かけない若者が増加

皆さんは、汗をかけない、あるいはかきにくい子ども、若者が増えていることをご存じでしょうか。 汗をかけないと、健康面などで大きなリスクを負って過ごすこととなってしまいます。 そして、その原因が乳幼児期の子育てにあるとしたら、どうででしょうか。 …

住人戸色の家づくり

私がお手伝いさせて頂いた皆様のお宅を、写真を中心にご紹介をさせていただいている冊子です。 私どもでは自由設計で家づくりをしていますので、お客様のご要望をうかがい、敷地条件や近隣環境に配慮し、打合せを重ねて、かたちにしていきます。 そんな家づ…

なぜ私たちは健康に関する冊子の配布やセミナーを実施しているのか

建築や不動産と関係ないのに、なぜ相互企画は健康に関する冊子を作ったりしているのですかというようなことを聞かれることが少なくありません。 そこで、この冊子「なぜ私たちは健康に関する冊子の配布やセミナーを実施しているのか」を作ってみました。 長…

胎教の大切さを考える

なんで建築不動産の会社が、このような冊子をとお思いのことでしょう。 汗をかけるか否かは、乳幼児期で決まってしまいます。 そして、汗をかけない、かきにくい体質のお子さんは、熱中症にかかりやすくなります。 でも、温暖化で暑さは厳しさを増していきま…