全館空調、全館冷暖房もいいけれど、こんなことも考えている那須塩原市の工務店、相互企画

ある稲作法に学ぶ

 

田んぼを耕さず、農薬や化学肥料を使わず、米を生産する不耕起稲作法という農法があります。

千葉県成田市で農業を営んでいらっしゃった岩澤信夫さん(故人)が考案した農法で、労力やコストをかけずに付加価値の高いお米を生産することが出来るということで、近年注目を集めています。

この稲作のおおまかな方法は

①土を耕さない ②苗を低温の厳しい環境で育てる ③成苗を堅い土の田んぼに植える

④収穫期のおよそ十日前まで水を深く入れて管理する というものだそうです。

そしてその特徴は

○労働力を省力化できる ○稲が病害虫に強くなるので農薬がいらない

○切りワラを放置して肥料にするので化学肥料を使わない(大幅に減らせる)

○通常栽培に比べ2~3割収穫量が増える ○品質が良い ○冷害や旱魃に強く安定した収穫量があがる

○香りが良くたいへん美味しい(炊いてから時間がたっても美味しい) ○丈夫なので台風がきても倒れにくい

○米粒が揃って大きい ○コストは規模に関わらず半分以下になる ○自然の生態系が復活する

○地球の温暖化を促進するメタンガスの発生が従来農法の十分の一以下になる というようなものです。

さて、この農法の最大ポイントはどこにあるのでしょう。それは育苗を厳しい環境で行うということでしょう。

岩澤さんは、稲は暑い地方から寒い地方まで日本全国で取れることから、我々が考えているよりはるかに環境

適応力のある丈夫な植物ではないか。それなら苗の段階で厳しい条件で育てれば良いのではないかと考えて

低温で管理し、育苗後半の田植え前十日間は水田に出して育てることにしたのだそうです。

このことを住宅とそこに住まう人、特に子供たちに置き換えてみたらどうなるでしょうか。

最近では、全館空調(全館冷暖房)などの住まいづくりが目につくようになってきました。それはそれで快適な住空間になるであろうことは想像できるのですが、一方で、冷房の効いた空間で生まれ育った子供たちが汗をかけない体質になってしまう、そしてそれにより大きなハンデを背負うこととなるという現実にも目を向ける必要があるのではないでしょうか。

 

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