進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑨

冷房とお年寄り

 

 

お年寄りは冷房をあまり好みません。2013年の東京都監察医務院の調査委によりますと、65歳以上の方々の場合、熱中症でお亡くなりになられた人の3割は夜間に亡くなっており、そのうち屋内が9割を占め、ほとんどのケースで冷房を使っていなかったとのことです。

また、2020年の8月においては、東京都の熱中症死者が187人と過去最多で、その9割がエアコン使わず、栃木県内で熱中症疑いで救急搬送された人は655人で内364人は65歳以上でした。

冷房がないわけではありません。60歳以上世帯の冷房普及率でも、単身世帯で84%程度、二人以上世帯では90%程度に達しているのです。

進む温暖化、そして超高齢化社会が進む日本、冷房が嫌でない若者も、いずれは歳をとり、お年寄りになるのです。決して、他人事でなないでしょう。

 

 

熱中症の多くは、建物内で起きています。ですので、あまり冷房を使わなくても過しやすい建物をいかに実現するかというのも、今後の重要課題といっても良いのではないでしょうか。

 

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