2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物はどう適応していくのか)1

熱中症にかかる場所として、住居等居住場所が圧倒的に多くなっています。 年齢に関係なく、全体で見た場合で、43.1%が居住場所となっています。 そして、65歳以上の方々に限ってみれば、約6割を居住場所が占めているのです。 更に、住居場所以外でも…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑳

こんなに大きな温度差が、なぜ、どうして生じるのか!! 写真は、ストーブによる加熱でのBOX内温度比較実験です。 片方は高性能遮熱材で造った箱、そして、もう片方は高性能断熱材で造った箱です。 それぞれの箱を家、ストーブを真夏の太陽と仮定してみてく…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑲

もしも温暖化の主要原因がCO2でなかったら? 一般的に地球温暖化は、地球の大気や海洋の平均気温が長期的に上昇する現象のことで、熱を吸収してしまう二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量増加が要因で起こると考えられています。 そして、気候変…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑱

冷房頼みにしない暑さ対策が実現すると-Ⅲ ■冷房の効いた空間で過す時間が長くなったことで、汗をかけない、かきにくい体質の子ども、若者が増えています。 冷房頼みにしない暑さ対策が実現すれば、適度な暑さで適度に汗をかかせる子育てがしやすくなり、汗を…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑰

冷房頼みにしない暑さ対策が実現すると-Ⅱ 日本の場合、電力需要のピークは夏です。 そして、電力供給はピークを迎えても不足しないだけの容量が求められます。 需要量に対して供給量が足りないと、ブラックアウト(大規模停電)を起こしてしまうからです。 し…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑯

冷房頼みにしない暑さ対策が実現すると-Ⅰ 日本の場合、電気の80%程度は火力発電で賄われています。 ですので、電気だからCO2を排出しないということではありません。 そして、火力発電では、その燃料となるガス、石油、石炭が持つエネルギーの約63%…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑮

暖化を乗り切るためには抑制と適応が不可欠 温暖化に対処して行くためには「温暖化の抑制」と「温暖化への適応」という二つの面からのアプローチが不可欠です。 ところで、夏期における冷房の常態化は、温暖化の抑制と適応という観点からはどうなのでしょう…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑭

2100年未来の天気予報 皆さん、2100年の最高気温など、気象はどのようになっていると思いますか。 2100年なんて、私には関係ない。 まあ、そうおっしゃらずに。 日本人の平均寿命を考えれば、乳幼児のお子さん方は2100年を経験する可能性が…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑬

上昇する気温 2020年8月11日には、佐野で県内観測史上最高気温となる39.8℃を記録しました。 かつては日本国内での40℃越えは数十年に一度くらいの出来事であったのに、最近では40℃超えも当たり前のようになってきました。 2020年2月13日…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑫

冷房が外気を暖める エアコンを冷房運転すると、室外機(ヒートポンプ)から暑い風が吹き出ているのを感じたことのある方も、多いのではないでしょうか。 そして、それが外気を暖める一因になっているのでは?と思った方も、少なくないことでしょう。 東京工業…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑪

エアコン火災事故多発 製品評価技術基盤機構(NITE)は、2015年4月~2020年3月の5年間に、エアコンの誤った洗浄方法による火災などの事故が263件発生したと発表しました。 その上で、洗浄液や消毒用アルコール、次亜塩素酸ナトリウムなどを…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑩

冷房とペット 犬や猫は汗腺が足の裏の肉球など限られた部位にしかありません。ですので、人間のように全身で汗をかくことが出来ません。そのために、熱が体にこもりやすく、体温調節が苦手で、人間以上に熱中症のリスクが大きいのだそうです。 賃貸住宅の制…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑨

冷房とお年寄り お年寄りは冷房をあまり好みません。2013年の東京都監察医務院の調査委によりますと、65歳以上の方々の場合、熱中症でお亡くなりになられた人の3割は夜間に亡くなっており、そのうち屋内が9割を占め、ほとんどのケースで冷房を使って…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑧

冷房と女性 一般的に、男性より女性の方が寒がりだと言われます。実際にそうなのでしょうか。 そこで「男女の生理機能の違いが体感温度の違いを生む/日経トレンディネット」から転載させていただきます。 「まず、男女間の温度感覚の差ですが、体感で2℃ぐ…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑦

冷房と子供たち-Ⅱ 冷房病の代表的な症状のひとつに、便秘があります。 冷房病では、便秘や下痢などの消化管障害以外にも、自律神経の乱れによるさまざまな症状が現れます。 冷え性、むくみ、疲労感、倦怠感、肩こり、頭痛、神経痛、腰痛、腹痛、食欲不振、頻…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑥

冷房と子供たち 2019年5月23日午前11時半ごろ、新潟県長岡市立黒条小学校で運動会の練習中に、児童25人前後が吐き気や頭痛を訴えるなど、熱中症とみられる症状で、病院に搬送されました。 新潟地方気象台によりますと、同日午前11時の長岡市内…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)⑤

冷房と赤ちゃん 汗をかく上で重要なものが能動汗腺ですが、この能動汗腺は3歳以降には増えることがなく、3歳までに汗をかけるかどうかが決まってしまうそうです。 しかし、3歳までの期間を冷房の効いた空間で過ごすことが多いと、能動汗腺は発達しにくく…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)④

学校(非住宅)での冷房普及 温暖化に伴って、学校における冷房普及も進み、東京都の公立小中学校普通教室においては、ほぼ100%に設置されています。 宇都宮市では、暑さが厳しい中でも運動機会を確保するため、2021年の夏を目途に市内全25中学校の…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)③

住まいのエアコン(冷房)普及 二人以上の世帯で見ると、普及率は90%を超え、一世帯当たりのエアコン(冷房)保有台数は3台を超えてきています。 エアコンは暖房にも使用しますが、一般家庭における夏は、冷房の聞いた空間で過ごすことが当たり前になったと…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)②

熱中症死亡者数の推移 グラフは、東京新聞大図鑑2011.6.12から転載したものです。 このグラフから読み取れるのは、熱中症死亡者数が、猛暑日日数と熱帯夜日数の推移に比例していないということです。 熱中症死亡者数が、2001年ごろから増加傾向にあると…

進む温暖化で高まる熱中症のリスクと冷房の弊害(人と建物は温暖化にどのように適応していけば良いのか)①

熱中症はどこで グラフは平成25年6月~9月における熱中症発生場所別救急搬送人員で、東京消防庁のデータによるものです。 熱中症にかかる場所として、住居等居住場所が圧倒的に多くなっています。 65歳以上の方々に限ってみれば、約6割を占めているの…

「冷房頼みにしない暑さ対策」を簡単に実現!! 温暖化が進むこれからの家づくりを推進して頂ける工務店さん募集中!!

■進む建物の高断熱化 住宅や建物における冬期の省エネ性や、寒さ温度差によるヒートショックなどの健康被害を考えれば、建物の高断熱化を図ることは大変重要であり必須のことといえます。 しかし、その弊害やリスクに気付いている者は極めて少ないのではない…

「TEAM REIBO ZERO」のメンバーになりませんか(温暖化への人と建物の適応支援をして頂ける工務店さん募集)

「強力な差別化を図りたい(ストロングポイントを獲得したい)」 「市場が縮小する中で受注の維持拡大を図りたい」 「温暖化が進む中で建物の暑さ対策を強化したい」 「住宅以外の市場も開拓したい」等々、こんなご要望をお持ちの工務店さん、ぜひ私たちと一緒…

高性能遮熱材「リフレクティックス」を扱っていただける工務店さん大募集!!

遮熱工房(株式会社相互企画システム事業部)は高性能遮熱材リフレクティックスの特約代理店として、共に頑張っていただける工務店さんを募集しています。 住宅市場の縮小に伴って激化する競争を勝ち抜くために、強力な武器となるリフレクティックス。 温暖化…

遮熱材とは何なのか、断熱材とどう違うのか、そんなことを認識いただく冊子です

世界的に温室効果ガス排出抑制への取組みが行われたとしても、温暖化が止まるわけではありません。 あくまでもどれだけ抑制出来るかということであって、温暖化は進みます。 当然のことではありますが、それに伴って暑さが厳しさを増していきます。 そのよう…

これまでの暑さ対策があまり効果的でなかったとしたら、そんなことを理解いただく冊子です

宇都宮気象台の観測値によりますと、栃木県の年平均気温はここ100年間で2.1℃上昇(2016年8月25日現在)したことが分かっています。 それに伴って、年間の真夏日が33日増え、冬日は52日減ったことも報告されています。 また、宇都宮気象台は2…

温暖化と冷房と免疫力にどんな繋がりが考えられるのか、そんなことを認識いただく冊子です

温暖化が進むにつれて、気温が上昇していくことが予想されます。気温40℃超えという日が来るのも、そう遠くないことでしょう。 気温が上昇すれば、暑さが厳しさを増せば、冷房を使う機会、時間が増えることが予想されます。 そして、それは住居だけではなく…

冷凍/冷蔵倉庫の結露防止とランニングコスト削減に役立つ冊子です

低温で維持される冷凍/冷蔵倉庫の結露を防止するには、どうすればよいのでしょうか。 ところで、結露はどうして起きるのでしょうか。 温度差?、気温?、湿度?・・・。 皆さんは、空気線図ってご存知ですか。絶対湿度と相対湿度の違いは分かりますか。MR…

工場や倉庫の熱中症対策と労働環境に役立つ冊子です

工場内での作業の場合、暑い季節でも安全管理上、長袖の作業服で従事することが強いられるということも少なくないことでしょう。 一方で、温暖化による気温上昇に伴って熱中症のリスクは増大します。 また、日本人の平熱は低下してきており、それによる熱中…

空調頼みにしない建物内の暑さ対策に役立つ冊子です

建物内には、窓(開口部)を除けば直射日光は入ってきません。工場や倉庫などで排煙窓くらいしか開口部のない建物であれば、ほとんど直射は入ってこないこととなりますね。 にも関わらず、夏は建物内が暑くてたまらないということになっていることでしょう。 …