2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

冷房の弊害と対策を考える/冷房の弊害を軽減して普及させよう

温暖化に伴って気温が上昇し、熱中症のリスクも高まってきています。 熱中症の予防に、冷房の普及促進は避けて通れないでしょう。 近年では、住宅だけではなく、学校や幼稚園の教室はもちろん、体育館への設置も進んでいます。 しかし、健康面だけではなく、…

ヒートショックではなかった!!

これまで、寒い時期に入浴に伴って起こる死亡事故については、家屋内の温度差によって心筋梗塞や脳卒中を起こし、お亡くなりになってしまうと考えられてきました。 そして、それはヒートショックと呼ばれてきたのです。 ちなみに、ヒートショックという言葉…

LED照明の注意点

今はLEDの照明が当たり前になっています。 LEDは、消費電力が少ない、長寿命というメリットがります。 しかし、どんなものでもそうですが、LEDにもデメリットがあります。 電球交換が出来ない機種が多いことや、青色ダイオードは眠気を誘うホルモン…

温室効果ガス排出削減

日本の電気の約8割は火力発電、ですので、単純に電化にすれば温室効果ガス、つまりCO2の排出を減らせるということではありません。電気の二酸化炭素排出係数は、ガスや石油に対して、かなり大きなものとなっているのです。 だから、車を電動化すればエコ…

どうする?電磁調理器

IHクッキングヒーターを検討する際に、電磁波のことを心配なさる方も少なくありません。 特に、小さなお子さんのいらっしゃるご家族では、気になる要因のひとつでしょう。 IHのメーカーさんやオール電化を基本とするハウスメーカーさん、ガス屋さんやガ…

ポジティブになりたいときに

長期にわたる住宅ローンの返済中には、落ち込むような出来事にも沢山出くわすことでしょう。 しかし、ローンは猶予してくれません。つらい時、きつい時でも、頑張って、返済をしていかなくてはなりません。 そんな時に一日も早く元気を取り戻していただきた…

温暖化と冷房と免疫力

温暖化で暑さが増し、熱中症のリスクも高まります。 それに伴って、熱中症を防止するために、冷房の使用頻度が高まることでしょう。 しかし、冷房よる弊害は無視されがちではないでしょうか。 電力にとって、需要のピークである夏の電力需要を増やしてしまう…

これまでの家づくりは暑さを犠牲にした寒さ対策、これからの家づくりは寒さ対策と暑さ対策の両立

ガンガンに太陽光が降り注ぐ真夏の猛暑日、日向と木陰で感じる暑さには、雲泥の差があります。 では、木陰と高断熱住宅の中(冷房なしの状態)とではどうでしょうか。 どちらも直射日光が当たらないという点では、同じです。 木陰は無断熱、家の中は高断熱です…

暖房について考える

以前には、多くのお客様の家づくりで、蓄熱式暖房機を採用頂きました。 快適性が高く、心地よい暖房で、好評をいただいたものです。 ところが、深夜電気料金の大幅上昇でランニングコストが高くなり、今は使っていないよというお声を沢山いただきました。 そ…

平屋建ての落とし穴と解消方法

縦の動線のない平屋の住まいは、使いやすいですし、お子さんにもお年寄りにも優しい家といえるでしょう。 しかし、平屋建てにもデメリットもあります。そこで、どんなデメリットがあり、それをどのように解消すれば良いのかということをまとめたのがこの冊子…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり⑨/住人戸色の自由設計で暑いを解決しよう

相互企画の家づくりは「住人戸色」。お客様のご要望をカタチにしていく家づくりです。勾配の緩やかな片流れ屋根、勾配を多めにつけた切妻屋根、軒を出さないデザイン、深い軒を掛けたスタイルと、様々な顔をしたお家たちです。 でも、共通していることは、高…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり⑧/リフォームで暑いを解決しよう

今回はリフォームによる暑さ対策のご紹介です。 暑さ対策といっても、冷房をということではありません。冷房頼みにしない暑さ対策です。 暑い季節には太陽高度が高くなります。東京の北緯35度の地点を例に挙げると、夏至の日の太陽の南中高度は78°、冬至…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり⑦/吹抜けが暑いを解決しよう

吹抜けのある家、ちょっと憧れますよね。 2階建てだからこその高さのある開放感あふれたオープンスペース、いいですね。 ただし、吹抜けの場合に合せて検討したいのが、暖房のあり方でしょう。 エアコンなどの対流熱で温めるタイプですと、暖かい空気は上昇…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり⑥/勾配天井が暑いを解決しよう

リビングや居室の天井を、屋根勾配に合せるようにして造る勾配天井。平屋建てや、二階建てでも二階が乗っていないスペースであれば、可能ですね。 開放感のある空間づくりにいかがでしょうか。 水平に入れた梁を現しにして見せるもよし、屋根勾配に合せて梁…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり⑤/ロフトが暑いを解決しよう

家づくりの際、屋根裏の余剰空間を利用して、ロフトや小屋裏収納などを設けたいと考える方もいらっしゃいます。 特に、平屋で家づくりをお考えであれば、より大きな屋根裏空間がありますので、有効に活用したいものですね。 しかし、屋根裏空間を利用する際…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり④/最上階(屋根の直下階)が暑いを解決しよう

みなさんは、真夏の屋根裏にもぐったことがありますか。 真夏の太陽から降り注ぐ赤外線によって生じる大量の輻射熱で、ものすごい暑さになっているんですよ。 その暑さが伝わってくるのが、屋根の直ぐ下の空間ということです。 3階建ての場合、高さ制限で勾…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり③/平屋建ては暑いを解決しよう

2階建てであれば2階のほうが暑くなるということにお気づきの方は多いでしょう。 これは、屋根の直ぐ下の空間、つまり屋根の直下階(最上階)が暑くなるということです。 ということは、平屋建ては全ての空間が屋根の直下階ですから、家全体が暑くなりがちだ…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり②/二世帯住宅の若夫婦世帯が暑いを解決しよう

二世帯住宅の場合、それぞれの世代のライフスタイルを細かくヒヤリングし、プランニングすることは重要ですね。 ところで、二世帯住宅の多くは、1階と2階で親世帯と子供世帯で住み分けるという間取りではないかと思います。そして、そのほとんどで子供世帯…

温暖化で気温が上昇していく今後の家づくり①/2階が暑いを解決しよう

2階建て住宅の場合、1階より2階が暑くなるのが一般的ですね。 どこのハウスメーカーさんや工務店さんでも、壁よりも天井あるいは屋根の断熱を強化しているにも係わらずです。 そして、2階建てでの家づくりでは、寝室や子供部屋を2階に設けることが多い…

快適な家づくりをするための具体策

具体的にどのような家づくりをすれば、私たちの暮す寒暖差の大きな地域で、一年を通して快適な家づくりを実現出来るのでしょうか。 それは、寒さ対策と暑さ対策を両立するということでもあります。 そんなときには、冊子「これまでの家づくりは暑さを犠牲に…

快適な家づくりをするためのA11

【クエスチョン11】 暖房と冷房、停電でも可能なのはどちらでしょうか。 猛暑日に大規模停電が起きたら、どうなるのでしょうか。 【Q11へのA】 暖房は、停電時でも石油ストーブやガスストーブなどで賄うことが出来ます。 また、厚着をして寒さを凌ぐことも…

快適な家づくりをするためのA10

【クエスチョン10】 グラスに熱いお茶を注いだ場合は結露しないのに、冷えたビールを注ぐと結露するのはなぜなのでしょうか。 【Q10へのA】 たとえば、気温30℃(室温)のときに0℃に冷やしたビールをグラスに注ぐと、温度差は30℃です。 一方で、80℃の…

快適な家づくりをするためのA9

【クエスチョン9】 冬の平均気温はマイナスになるほどではないのに、明け方が冷え込むのはなぜなのでしょうか? 【Q9へのA】 宇都宮の真冬の平均気温は2℃~3℃程度です。 しかし、明け方の冷え込みは厳しいものがあります。 それは、私たちの暮す地域の…

快適な家づくりをするためのA8

【クエスチョン8】 赤外線そのものは熱くないのに、冬でも太陽が当たると暖かいのは、なぜなのでしょうか? 【Q8へのA】 赤外線は熱線とも呼ばれますが、赤外線そのものは熱くありません。 しかし、冬の日差しは弱いとはいっても、赤外線が当たれば輻射…

快適な家づくりをするためのA7

【クエスチョン7】 気温30℃は暑いのに、湯温30℃のお風呂が寒いのはなぜなのでしょうか。 【Q7へのA】 体温を36℃とすると、気温30℃は体温より低いので、暑く感じないはずです。 しかし、太陽からの赤外線が降り注ぐことで建物や道路、人体や樹木…

快適な家づくりをするためのA6

【クエスチョン6】 太陽に近いほうが寒く、地上に近いほうが暑いのはなぜなのでしょうか? 【Q6へのA】 赤外線そのものは熱くありません。 暑さの原因は、赤外線が様々なもの(人、建物、地面、植栽等)に当ることによって発生する輻射熱です。 山頂は地平…

快適な家づくりをするためのA5

【クエスチョン5】 高気密高断熱は夏涼しいといわれているのに、住宅省エネ基準の8地域で部位によりU値の基準がないのはなぜなのでしょうか。 【Q5へのA】 断熱材は蓄熱材であるがために、一年を通して暑い(暖かい)地域では屋内の暑さを助長し、一日中…

快適な家づくりをするためのA4

【クエスチョン4】 夏の夜、明け方までに気温があまり下がらないのはなぜなのでしょうか。 【Q4へのA】 私たちの暮す地域の夏は、高温と多湿が重なり、雲が多く発生します。 その結果、多湿と雲が放射冷却の妨げとなり、日没後、明け方までに大幅に気温…

快適な家づくりをするためのA3

【クエスチョン3】 夏の夜、高断熱住宅の内部よりも無断熱である外のほうが涼しいのは、なぜなのでしょうか? 【Q3へのA】 断熱材は熱伝播遅効型熱吸収材料であり、蓄熱材です。 よって、断熱性能を上げれば蓄熱量が増えます。 そして、蓄熱量が増えれば…

快適な家づくりをするためのA2

【クエスチョン2】 二階が暑いということは、平屋建てはどうなるのでしょうか。 【Q2へのA】 二階建ての二階が暑いのは、屋根の直ぐ下の空間であり、夏に屋根面で大量に発生する輻射熱の影響を大きく受けるからです。 平屋建ては、家全体が屋根の直ぐ下…